清水寺縁起
江北山宝聚院清水寺は、今を去る1180数年余り昔、淳和天皇の天長6年(829)、天下に疫病が大流行すると、わがことのように悲しまれた天皇は、天台宗の総本山比叡山延暦寺の座主であられた慈覚大師に疫病退散の祈願をご下命されました。慈覚大師は、京都東山の清水寺の観音さまにならって、みずから一刀三礼して千手観音一体を刻まれ、武蔵国江戸平河、今の千代田区平河の地に当寺を開いておまつりしたので、さしもの疫病の猛威もたちどころにおさまったといいます。

平成7年より、およそ2年にわたる大普請を行い、平成9年11月30日に 盛大な落慶法要が営まれました。地上2階、地下1階からなる近代的で瀟洒な佇まい に生まれ変わり、一歩中に入ると、都心のざわめきを忘れる穏やかで安らぎに満ち た空気に包み込まれます。
なお、ご本尊・千手千眼観世音菩薩像は、台東区有形文化財に指定されてい ます。
